エヴァンゲリオン 第1~第18使徒


エヴァンゲリオン使徒の特徴

 

 

エヴァの使徒は、新約聖書の使徒とは違う


エヴァンゲリオンの使徒は、新約聖書に登場するイエスの12使徒とは違い、旧約聖書の創世記に登場する神の御使いである天使の名前がつけられている。創世記32:28では、旧約聖書にヤコブは”神または人と戦って優勢になったとあるが、ヤコブが闘ったのは全知全能の神ではなく、神の御使いと格闘したという記述がホセア12:4にある。(新共同訳だと12:3)エヴァンゲリオンで人間が使徒と戦うのはこの辺の記述とリンクする。

 

ただ4大天使と言われているミカエル・ガブリエル・ラファエル・ウリエルはエヴァンゲリオンの使徒には出てこない。ヱヴァンゲリオンに出てくる使徒は ほとんどが旧約聖書の創世記外典に登場するものだが、多くのり旧約聖書外典の研究自体が禁じられていたこともあり多くの資料が失われているので詳細はわからない。

旧約聖書外典(下) (講談社文芸文庫)

第1~第18使徒

第1使徒 アダム

エヴァでは使徒を生み出した「生命の起源」の一つでセカンド・インパクトを引き起こした使徒。『創世記』では、第2章と3章でアダムについて書かれている。聖典『ヨベル書』、『エノク書』等でもアダムの生涯が書かれているが、多数派の協会では聖典ではなく外典とされている。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教によると アダムは創造主ヤハウェ・エロヒムによって創られた最初の人間となっている。ちなみにアダムとは原ヘブル語(ヘブライ語)である。

第2使徒 リリス

エヴァでは人類を生み出した「生命の起源」の一つ。
旧約聖書では『イザヤ書』34:14に記述があるが 動物で夜の妖怪だったとされている。一般的には創造主ヤハウェ・エロヒムによって創られた最初の人間アダムの最初の妻であるが、アダムとリリスの関係から悪霊たちが生まれたといわれている。そのリリスの子供がリリンともいわれ、リリスはアダムと別れてからサタンの妻となったという俗説もある。 

第3使徒 サキエル

「水」をつかさどる天使
ユダヤ教では七大天使の1体、キリスト教の智天使の1体とされている。

 

第4使徒 シャムシエル 

「昼」を司る天使
エチオピア語エノク書6:7に登場する天使でヘルモン山に集まって人間と交わる誓いをたてた200人の天使たちの頭の一人記述がある。

第5使徒 ラミエル 

「雷」を司る天使
古代ユダヤ教の文献などでは七大天使の一人と記されていて ラミエルという名前には「神の慈悲」という意味がある。

第6使徒 ガギエル

「魚」を司る天使魚を司る天使の1人であるり、『オザル・ミドラシム』(Ozar Midrashim) によると、第6天を守護する天使である。

 

第7使徒 イスラフェル 

「音楽」を司る天使
イスラム教で最後の審判のときにラッパを吹く天使。

第8使徒 サンダルフォン 

「胎児」を司る天使
ユダヤ教の大天使の一人で双子だったことから「兄弟」を意味することもある。他にもサタンと戦う役割を持っているとか、天使幽閉所の支配者であるとか、胎児の性別を決める役割があるとか女性だったという説もある。

第9使徒 マトリエル 

「雨」を司る天使
マトリエルは聖典には出てこず外典のみに記述がある。

第10使徒 サハクィエル

「空」を司る天使
旧約聖書偽典『第三エノク書』で七大天使のひとつで「神の創意」という意味。

第11使徒 イロウル

「恐怖」を司る天使
「神の畏怖」という意味をもち、恐怖をコントロールする力を持つとされる。 

第12使徒 レリエル 

「夜」を司る天使
「エノク書」に登場する夜の天使の1人で「神の夜」を意味する。懐妊を司る天使ライラ)とも言われる。女性的な天使や男性的な天使と宗教によってとらえ方が違う。夜を司ることから悪魔と言われることもある。

第13使徒 バルディエル

「霰」を司る天使
第一エノク書にバラクエルの名前で現れる堕天使で人間の女性と交わることを誓ったという。また人間に占星術を教えたとされ第一エノク書69章で堕天使のリストの9番目に名前がある。 その名前は「神の雷光」を意味する。
ほかにバラクィエル、バルキエル、バルビエル、バルディエルともいわれる。

第14使徒 ゼルエル 

「力」を司る天使
ユダヤ教またはキリスト教神秘主義では ゼルク、ゼロエルとも呼ばれ「神の腕」という意味があり、力や戦を司る天使と言われている。
 

第15使徒 アラエル

鳥を司る天使
天使アリエル の別名ともされている。
 

第16使徒 アルミサエル

「子宮」を司る天使
デーモンから妊婦や胎児を守る天使の一人とされる。

第17使 タブリス 

「自由意志」を司る守護霊
ユダヤ教の天使の一人と言われているが、出典に関しては外典というよりも魔術書で守護霊の一人とされている。
 

第18使徒 リリン

「人類」全体を示す
ユダヤ教における悪魔の一種でリリムとも呼ばれる。
リリスが魔王サタンとの間に儲けた子供の悪魔達に名づけられた名前と言われている。

 

エヴァンゲリオンのタブリス

アダムの魂を宿され人の形をした使徒。ゼーレより送り込まれた人型使徒「渚カヲル」
エヴァ弐号機を遠隔操作して初号機を妨害し、ターミナルドグマにたどりつくも、そこにいたのがリリスであることに気付き、自ら望んで初号機に握殺される。

 
タブリス(Tabris) - 神秘学の伝承に登場する、自由意志を司る守護霊(genius)。
「ヌクテメロン(The Nuctemelon)」という魔術書に登場する。「ヌクテメロン」では「1時」から「12時」までの12個の象徴的時間と、それぞれの時間ごとに7柱ずつの守護霊が記載されているが、タブリスは「6時」の守護霊の一人とされている。


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