エヴァの神経接続とかシンクロについて考えてみる

人に例えてみたらこんな感じかなぁ

エヴァンゲリオンは汎用人型決戦兵器で、完全なる機械というわけではなくアダム、またはリリスのコピーがエヴァの中に組み込まれている。誰が乗っても起動するわけではなく、選ばれたパイロットが搭乗するわけだ。しかもエヴァは、パイロットとの神経接続でしか起動しないし、そのシンクロ率が低ければエヴァは起動しない。
(今回は、アダムとリリスについては横に置いとく)



てぇことは、EVANGELION=福音⇒「神の国の到来」。パイロットの神経接続で起動し⇒「神の国の到来」ってか。だいたい、神経接続ってなにさ?まぁ、なにかとシンクロするってことだけど。エヴァとシンクロすることで、ユング心理学でいう 集合的無意識(普遍的無意識)への接触を試みている、という見方もできる。ユングは、個人的な無意識にとどまらず、個人を超え人類に共通しているとされる集合的無意識(普遍的無意識)がある、と言っている。ニューエイジの人たちは「ワンネス」という言葉を使ったりする。

 

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「ワンネス」をググッても「ワンネス体験」「無を体験する」「真理を悟る」「至高体験」と、こんな感じの意味しか上がってこない。あとは個人的なワンネス体験談みたいなこと。まっ、ここでは主にストーリーよりも心理面に重点をおいて書いているのであしからず。

 

でだ、EVANGELION⇒「神の国の到来」と考えると、エヴァとパイロットとのシンクロが重要ってことだ。これはあくまでアニメだけど、これを人に置き換えてみた場合、ユング心理学でいう集合的無意識ってのは、魂の中にあると思われる。人に魂があればの話だけど、日本は文化的に輪廻転生を受け入れている土壌があるから、魂という言葉は受け入れられる人が多いんじゃないかと思う。実際には科学的には証明されてないと思うけど。(一部では証明されたと言っている人もいる)

 

何年か前の話だけど、脳神経外科の世界的権威エベン・アレクサンダー医師の「死後の世界は存在する」ってのもテレビで放送され、死後の世界があるとかないとか話題になったらしい。彼が世界的な脳科学の権威で、今までそんなもの絶対にないって言ってた立場の人だから 余計信憑性があるって思う人が多いんだろう。


「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版

 

エベン・アレクサンダー医師は死後の世界に行ったってことだけど、仮に「魂」があるとしてその「魂」が総てを包括しているとすれば、実際には、エベン・アレクサンダー医師は生きたままの状態でその世界を見たことになる。

 

それが本当に死後の世界かどうかは別として、通常の意識化では認識出来ない場所にアクセスしたということになる。あっ、体ではないよ。体は病院のベッドに横たわっていたんだから。無意識の何かなのか、幽体離脱みたいなことなのか、もしくは科学的には現段階では証明が出来ないけど夢なのか、それはなんとも分からない。まぁ、どれをとっても根拠も分からないし、科学的説明もできないだろう。

 

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肉体を持って生存したまま通常の意識化では説明できない「何か」にアクセスが出来るとしたら、今のところ考えられるのは「魂」くらいしか思いつかない。シンジたちエヴァのパイロットはエヴァンゲリオンを通してシンクロすることで、「何か」へのアクセスを試みるってことなんだと思う。

 

人に例えるなら、エベン・アレクサンダー医師が「何か」にアクセス出来たのなら、全ての人が「何か」にアクセスできる可能性があるってことじゃないの?可能性はゼロじゃないってことになる。なんだかミサトのセリフみたいだけどさ。意識にはいろんなレベルがあるみたいだから、今はまだ解明されていないレベルだってきっとあるんだろう。

 

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