ネルフマークの由来を探る(参)神は天にあり、世は全てこともなしの:神:と:天:の定義がよくわからない件


トーキョーN◎VA THE AXLERATION スーパーシナリオサポート VOL.9 神は天にあり、世はすべて事もなし


 

「神は天に在り、世は全てこともなし」の「神」とは何か?


ネルフマークの下に書いてある言葉。
NERVマークの葉っぱの下に書いてある英文は


「GOD’S IN HIS HEAVEN.ALL’S RIGHT WITH THE WORLD」

「神は天に在り、世は全てこともなし」

一般的な解釈は
「人間の世界では色々と不幸があるようだが、天の視点から見ればそれは大したことではない。人がどんなに喜怒哀楽のるつぼに身をすりつぶされていようと、空を始め自然はそんなことには頓着せず悠々と広がっているではないか。」

 

でだ、別の解釈を試みるにあたり、まずは語源から。
「神」字源
会意形声。「示」+音符「申」。申は「電(=雷)」の象形文字で神の技とされた(ウィクショナリーより) 会意形声文字(ウィクショナリー)

 

申は、いなずまの伸びる姿を描いた象形文字。
神は「示(祭壇)+音符申」で、いなずまのように、不可知な自然の力のこと。のち、不思議な力や、目に見えぬ心の働きをもいう。(漢字源より)


だいたい「神は天にあり」の「神」の定義自体が、確信があり立証されていてこれが正解というものががない。「神」自体の、定義やイメージ、受け取り方が個々によって全然違う。人によって正解が違うということだ。

 

宗教をやっている人にとっては その宗教の信仰の対象が「神」になるだろうし、無神論者にとっては「神」などいるわけないと思うだろう。

 

そして、スピリチュアルを名のる人たちの「神」はまことに分かりにくい。宗教のように信仰の対象が決まっているわけではなく、スピリチュアルの中でも人によっって違う。

 

スピリチュアルの場合、特に分かりにくいのはチャネリングをしている人で、上からのメッセーッジといわれると、その上ってのが、神のことをいっているのか、ハイヤーセルフのことをいっているのか、または別のものなのかよく分からない。

 

はたまた宇宙人という人もいるし、守護霊とい う人もいるし、天使という人もいる。まあ、はっきりと宇宙人とか守護霊、天使からのメッセージだと公言している人は、その人にとってはそうなんだろうと思うが、証明できるものは何もない。

 

ハイヤーセルフは一般的には「高次の自己」という解釈らしいが「高次の自己」とは何なのか、やはり確認できるものはない。


チャネリング(Wikipedia) ハイヤーセルフ魂(キリスト教)(Wikipedia)

 

スピリチュアル系では 内なる光、という言葉もよく聞くが、これはキリスト教の影響なのか、それもよく分からない。


あと、パワースポットという言葉もよく聞く。神社仏閣のパワースポットは 波動が高いとか、波動の高いエネルギーを感じるとか、神社仏閣の場合 日本の伝統的な神道や仏教だと思うけど、スピリチュアル系ではそのへんはあまり関係ないみたいだ。


天使って言葉もよく聞くから、どの宗教かは関係なくごちゃまぜ感が否めない。結局は個々の自由な解釈ってことなる。

 

また、内なる神と繋がるって言葉もよく聞くけど、内なる神ってなんじゃい?意識レベルで繋がることなのか、無意識レベルで繋がることなのか、これも人によって違うみたいだし。

 

善も悪もなく調和である、とか言われてもよくわからないし、あげくそれは良心ってことです、と言われてしまえば・・・う~ん、やっぱりよくわからない。

 

内なる神と繋がれば、調和がとれて良心だけで生きることが出来るのか?感情は何処へ行くんだろ?あっ、神と繋がって調和をとることが出来れば、感情なんてものはなくなり良心だけになるってことか・・・?んなこと出来るのか疑問。


なにか今ひとつピンとこない。内なる神と繋がる方法もあるらしいけど、なんだかなぁ、やはりよくわからない。


そう考えるとスピリチュアルってのを簡単に説明しようとすれば、肉体を持つことにより魂をレベルアップさせ神に帰る、みたいなことかね。

 

下手したら占いともかぶる感じがするけど、占いは統計学だからね。まあようするにスピリチュアルってのは、ざっくりと霊的って言葉で説明する以外うまい言葉が思い浮かばない。スピリチュアルやってる人のの神は千差万別ってことだろう。

 

神の証明 The Proof of God

 

「神は天に在り、世は全てこともなし」の「天」とは何か?

 
そして 「天」の語源
「天」東洋思想の鍵概念のひとつで、東洋の世界観を示す言葉のひとつ
・「天」だけで神を意味することもある
・死後に人の霊が行く場所。
・天国
宗教や文化によっても微妙に違うので 詳しく知りたい方は Wikipedia

 

ここでひとつ例え


四角い箱があります。その中には何かが入っています。それは食べると酸っぱいものです。さて、ここで何を想像したでしょう?


「四角い箱」というだけでで、質感は 紙、段ボール素材、木の箱、プラスチック、透明なガラスケースetc人によって想像するものは違う。

 

「何かが入っています」で次の想像をする。


「それは食べると酸っぱいものです」と聞いて透明なケースを想像していた人は、中身が見えていないことに気付く。


中の見えない箱を想像した人は、「食べると酸っぱいもの」で、梅干し、レモン、御酢を使った料理etcこんな想像をすると思う。箱の中には実際に何も入っていなくても、想像をしたイメージがその人個人が感じたものに間違いはない。

 

「神」とはきっとこんな風に個々のイメージによって さまざまに違ってくるものなんだろう。

 

「四角い箱があります。その中には何かが入っています。それは食べると酸っぱいものです。」は、かなり限定した言い方でこれでさえ色々なパターンがあるわけだから、「神」となればなおさらイメージのパターンは多種多様になるんだろう。

 

てことは 人の数だけ神がいる、とも言える。

 

そういや、こんなのも見つけた。ゲーデルの神の存在証明

 

神の証明画像

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なんのことやらさっぱり分からないが、数字は宇宙の共通言語だと どこかで聞いたことあるから何か数式みたいなものなのか、宇宙の法則みたいなものなのか、凡人には理解不能。ゲーデル(Wikipedia)

 

結局は、不可知な自然の力、不思議な力ということになってしまう

 

「神」と「天」の語源からも 音符、電(=雷)、不可知な自然の力、不思議な力。音符や電(=雷)は波動とも受け取れるけど、結局「神」とは、人智の及ばないもの、ってことになるんかね。

 

全知全能みたいな。でも人智の及ばないものってことは、それ自体考えられないってことだから、簡単に言っちゃえば「わからない」ってことになる。

 

ここまでで共通しているのは、ほとんどの「神」の解釈が自分の外側のイメージだってことだ。「神は天にあり」ってのは 自分の外側、意識の及ばないところに神はいるってイメージしてることになるんだろう。

 

 

 

 

 

 


老いゆけよ、我と共に―R.ブラウニング作ラビ・ベン・エズラ