エヴァンゲリオンと旧約聖書創世記を比べてみた、リリスは夜の妖怪!リリスから生まれたリリン人間は?!

ゼーレマークに書かれている言葉

“星空の上で神が裁く、我等がどう裁いたかを”

 

エヴァンゲリオンと旧約聖書創世記を比べて表にしてみた

 

“berm Sternenzelt richtet Gott, wie wir gerichtet.”

“星空の上で神が裁く、我等がどう裁いたかを”

 

 図柄はりんごと蛇。


知恵の実であるリンゴ、そしてアダムとイブを騙したとされるヘビが描かれている。
知恵の実を食べるように、そそのかす蛇が螺旋を巻く。

 

誘惑と欲望、知恵と無知、神と悪魔。 相反する2つの意味が、シンボルの中で交差している。 創世記は多くの宗教の元になっている。

 

創世記を元に多数の宗教が派生しているということは創世記自体いろいろな解釈ができるように書かれているんだろう。

 

EVANGELIONは 福音って意味だし ギリシャ語 εὐαγγέλιον, euangelion に由来する言葉。

 

ギリシャ語でよい知らせ、って意味だし英語でも同じ。キリスト教ではイエスの死と復活こそが福音だと言われたりもしている。 

 

エヴァを語るときも、旧約聖書の創世記はどうしても外すことが出来ないので、まとめ的な感じで表にしてみた。

 

創世記はエヴァの世界観のベースになってる。だいたい宗教でさえ創世記から派生しているものがたくさんあるわけだから。

 

結局のところどんな解釈もできるし、どんな受け取り方も自由できるということだろう。 

 

創世記  エヴァ 
アダム  白き月アダム 
始めにアダムが創造された  第1使徒アダムより第3使徒から第17使徒が生まれている 
エバ  *黒き月リリス 
その後エバが創造された  第18使徒(人間)のみが黒き月リリスから生まれている 
命の木の実  生命の実 
命の木の実をアダムが食べていないという記述はどこにもないので食べていた可能性が高い  生命の実は白き月アダムが持っている 
善悪の知識の実は【エゴ】と捉えることも出来る  知恵の実善悪の知識ではなく知恵といっている 
善悪の知識の実はエバが蛇に唆されて食べてしまう  知恵の実は黒き月リリスが持っている。この部分を、食べた=持っていると解釈すれば創世記と同じになる 
アダムが命の木の実を食べていたとすれば生命の源、集合的無意識(普遍的無意識)を知っている 可能性がある 命の実は持っていない、命の実は力の象徴 
アダムが善悪の知識の実を食べていても、命の木の実を食べていれば集合的無意識(普遍的無意識)を忘れていない可能性 高い 知恵の実だけを持っているので普遍的無意識にはセカンドインパクトまたはサードインパクトを起こさなければアクセスできない 
集合的無意識を忘れていなければ感覚を失っていない。感覚、心(マインド)は善悪をジャッジしない。ただ感じるだけだ  知恵の実だけを持っているので思考優位。意識や思考は善悪をジャッジする。物事を判断するとき、善悪または正しいか間違っているかが基準になる 
使徒とは、一般的には新約聖書に登場するイエス・キリストの12人の高弟 。創世記自体に使徒は出てこない。創世記の神の御使いがエヴァでは使徒になる 第1使徒アダム第3使徒から第17使徒第3使徒から第17使徒の名前は旧約聖書の創世記に登場する神の御使いである天使の名前が付けられている
リリスは本来はメソポタミアにおける女神の多面性の一つで、ユダヤ教の宗教文書タルムード及びミドラッシュにおいては、リリスは夜の妖怪。また、堕天使とされることもあり、ルシファーの妻  *リリス黒き月リリスより、リリンである人間が生まれている 
リリスが悪魔との間につくった子供、悪魔の娘たち  黒き月リリスより生まれた第18使徒リリン人間は、悪魔ということになるのか・・・ 
天使ケルビム  セカンドインパクトで アダムが拡げた4枚の翼は、旧約聖書 創世記エゼキエル書に出てくる御使いケルビムの容姿に準じたもの 
命の木。エデンの園にある2本の木のうちの1本  生命の木。ネルフのゲンドウの部屋の天井の図が生命の木 
イチジクの葉。イチジクは禁断の果実  ネルフマークの葉っぱ。ネルフマークでは 葉っぱは半分しか描かれていない 

 

旧約聖書 創世記編

 

エヴァで、黒き月リリスより生まれた第18使徒人間は、「悪魔」ということになるのか!?

 

ここで、*リリスについて。 エヴァでは 黒き月リリスから第18使徒(人間)が生まれている。

 

リリスは本来はメソポタミアにおける女神の多面性の一つで、 ユダヤ教の宗教文書タルムード及びミドラッシュにおいては、リリスは夜の妖怪ということ。

 

また、堕天使とされることもあり、ルシファーの妻。  

 

この世界は分離の世界であり、善悪、上下、左右など、必ずふたつがセットになっている。

 

そこから考えると、善悪の「悪 」の側面だけをみれば、ヒトは「悪魔」だという見方もできる。

 

そして、ルシファーを悪魔だととらえれば、悪魔の妻であるリリスから生まれたリリンは、父親が悪魔であるがゆえに、その子どもリリン(ヒト)は半分悪魔の血が流れていることになる。

 

ただこの分離の世界は、闇があってこそ光がわかるわけで、闇がなければ光という認識もなくなるだろう。

 

何事も比較対象の「対」になるものがなければ認識することすらできないだろう。物事は見る角度によて全く違うものになってしまうということになる。

 

聖書においてリリスは、アダムの元妻であり、神にただ従うだけのアダムに愛想を尽かして悪魔側へ寝返った最初の女だったってこと。

 

そして彼女が悪魔たちとの間につくった子供が、 ”悪魔の娘たちリリン”になる。 ちなみにリリスはイヴを騙して知恵の実を食べさせた蛇であり、その罪深さゆえに神によって「永遠に地面を這いずりまわる運命」という罰を受けた。  

 

リリス(Lilith)は、本来はメソポタミアにおける女神の多面性の一つである、夜の恐怖的な姿で、「夜の魔女」とも言われ、男児を害すると信じられていた。

 

聖書の『イザヤ書』においてはリリス(לִּילִית, 標準ヘブライ語ではリリト Lilit)は夜の妖怪か動物の一種だった。 ユダヤ教の宗教文書タルムード及びミドラッシュにおいては、リリスは夜の妖怪である。

 

しばしば最初の女とされるが、この伝承は「聖書」の『創世記』第一章では植物と動物がつくられたのち人間の男女がつくられたことになっているが、第二章では先ずアダムがつくられ、次に植物、動物がつくられ、そののちイヴがつくられる記述の解釈として、誠実な経典の民が考えたものである。

 

また、堕天使とされることもあり、ルシファーの妻とされることもある。 ジョン・コリアの『Lilith』(1892年)には、体に大蛇を巻きつけて恍惚の表情を浮かべるリリスが描かれている。 リリス(Wikipedia)

   

旧約聖書の創世記によると、主なる神はアダムとイヴを追放した後、命の木への道を守らせるためにエデンの園の東に回転する炎の剣とともにケルビムを置いたという。また、契約の箱の上にはこの天使を模した金細工が乗せられている。神の姿を見ることができる(=智:ソフィア)ことから「智天使」という訳語をあてられた。 ケルビム(Wikipedia)  

生命の樹(せいめいのき、英語:Tree of Life)は、旧約聖書の創世記(2章9節以降)にエデンの園の中央に植えられた木。 命の木とも訳される。生命の樹の実を食べると、神に等しき永遠の命を得るとされる。 生命の樹(Wikipedia)

 

マンガ旧約聖書〈1〉創世記